『悟史っていうのは、私のにーにー… じゃなくてええと…兄なのですのよ』
…両親不在の前原家で慣れない料理にチャレンジする圭一。 案の定、あわや火事の大騒ぎを起こすが、 そこへ駆けつけた沙都子と梨花によって惨事は免れ、 さらに沙都子の手料理までご馳走になることに。
そこで沙都子には仲の良い兄がいたこと、 そして1年前に家出してしまったことを聞く。 圭一に兄の姿を重ねる沙都子。 食卓を囲み、3人は楽しい団欒のひと時を過ごすのだった。
『強くなって悟史くんの帰りを待つのが 沙都子ちゃんの生きる理由なんですよ…』
…沙都子が学校を欠席した。
大石という刑事が沙都子を尋ねて学校へやって来るが、 その乱暴な態度に圭一は不吉な印象を受ける。 そこへ通りがかった入江の口から、 沙都子の辛い過去が語られた。
両親を失った後、叔父夫婦に引き取られた沙都子は、 その夫婦から虐待を受けていたというのだ。 しかもその叔父がつい最近雛見沢に 帰ってきたという 噂を聞いて、ますますイヤな予感を 募らせた圭一はその家を訪ねてみるが…
『このまま放っておけば沙都子は確実に壊れてしまう… だから、俺は決心したんだ…』
…教室で突如暴れだした沙都子の姿を見て、 魅音たち部活メンバー一同は心を痛めながらも 結局何も打開策を見つけることができない。
しかしこのままでは叔父の虐待によって 沙都子の精神が破壊されてしまうのは 時間の問題でしかない。
追い詰められた圭一はついに、ある決断を下す…。
『死体…上手に埋められた?…』
…沙都子の叔父殺害決行の夜、 鷹野の車で家まで送ってもらった圭一は、 何かを知っているかのような鷹野の口調に不審な印象を抱く。
そして次の日登校すると、周囲の生徒たちは 「昨晩、 圭一が綿流しの祭に参加していた」 と口を揃えて言う。 そんなことはありえるはずがないのに…!
何が何だかわからなくなった圭一は、入江に相談をするが…。
『わからない! わからないけど俺が念じると 本当に死んじまうんだ!!』
…沙都子の叔父をこの手で殺したのは幻だったのか? …圭一は真実を確かめるため、北条家へ向かう。 そこには一晩中浴槽に浸かって 意識朦朧とした沙都子の姿があった。 慌てて助け出し、入江診療所へ連れて行く圭一。
ところが診療所はパトカーに囲まれていて…